『Dクラッカーズ』 あざの耕平 (富士見ミステリー文庫)

全10巻(最終巻が7-1と7-2に分冊されている&短編集2冊)。BBBことBLACK BLOOD BROTHERSの作者の作品。
とはいえDクラでファンになってBBB買った人が多いのではなかろうか。最近BBBのアニメ化で名が売れたおかげで、富士見ファンタジア文庫から新装版が出始めている。今のところミステリー文庫3冊=ファンタジア文庫2冊の比率。基本的には再録だが、表紙挿絵は新しく、長編一本?新エピソードが追加されるらしい。ドラゴンマガジンで連載中。内容・時系列的には1巻を景視点で、という感じか。
とまあ新しい情報はさておき、内容の説明でも一つ。孤高のジャンキーが他のジャンキーたちやバイヤー組織に果敢に立ち向かっていく話です。
…………何か違う気もします。表面的にはこんな感じだと思うのですが。
主人公=ジャンキー・幼馴染みのポニーテール娘・カプセル(ドラッグ)・組織・悪魔・女王・二人の過去
この辺がキーワードでしょうか。こう言っては何ですが意外と奥深い作品です。物語も二転三転し面白いし、新レーベルと言うことで特に知名度が高くない中で好評を博しているのは伊達じゃないと思います。作者も書いていますが、ミステリーと言うよりアクション・サスペンス・スリラー路線が強い作品ですが、ラノベ好きな人や設定などが琴線に触れるのであれば読んでおいて損はないと思います。完結済みなので続きを待って悶々とすることもないですし!

些事

新装版とかなにも知らずに4月後半から少しずつ読み返していたから店頭で新装版見た時は驚いた。
「新エピソード」を"sinepiso-do"と打ったら「死ねぴそーど」になって思わず苦笑。

Dクラッカーズ〈1〉接触‐touch (富士見ファンタジア文庫)

Dクラッカーズ〈1〉接触‐touch (富士見ファンタジア文庫)