『優しい秘密』 村山由佳 集英社文庫

おいしいコーヒーのいれ方シリーズの第八巻。文庫版。私は文庫版を追っているが、ノベルス版だと先行で二冊(現在十巻まで刊行)しかも最新刊の帯にクライマックスとでていればそちらに転向してしまう事も致し方あるまい!と友人の、同じく村山読者と話し合っていたが、どうもクライマックスと書いてはあるが完結したわけではないらしいと知り、すんでの所でノベルス版購入には至らなかった。というか文庫八巻後書きに書いてありますね。まあそこまでたどり着くのに後二年待つと考えるとノベルス版に目が向きますが……。
内容としてはいつものおいコーという感じ。五年の歳の差に悩む(主に男側が)カップルの恋愛青春劇?ライバルやら横恋慕やら嘘に嘘を重ねて塗り固められていく勝利*1の泥沼ストーリー、と書くと勝利がダメ人間に見えるから不思議だ。実際には凄いしっかり者のいい奴なんだけど。と言うかお前眩しすぎるぜ。
そしていつも思うのが5つの年の差がそんなにも問題なのか、ということなのだが。高校生と教師、これはまあ社会的には拙かろうが、大学生と社会人、これならなんの問題もない…とは言わないが頑なに隠すまでもない気がする。まあ本人達次第だと言われればそれまでだが。やはり男側が年下なのが(本人的には)いけないのだろうか。とっととカミングアウトして幸せになって欲しいものである。たぶん誰も反対しないのではなかろうか。勝利も出来た人間だと思うし。十巻マダカナー(後700日ー
ところで書店でもらったナツイチオリジナルブックマークですが……使えねえ!!

*1:主人公の名前